モンステラ 観葉植物-ユニークな形の大きな葉で人気がある
モンステラは、立ち性とつる性の中間の性質を持っている半つる性の植物です。大きな葉形のユニークさと、光沢のある美しい葉で人気のある観葉植物です。茎が木質化して多くの気根を伸ばします。(気根とは、空気中で伸ばす根のこと)明るい日差しを好みますが耐陰性もあり、明るい日陰でも育ちます。
寒さに弱いので耐寒性下限は5℃くらい
- 分類:サトイモ科ホウライショウ(モンステラ)属 / 原産地:熱帯アメリカ
- 別名:ホウライショウ、ペッサム、デンシラン
- 学名:Monstera
- 園芸分類:常緑多年草 / 耐寒性(弱い 5℃以上)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:20~180cm
- 苗の植え付け・植え替え適期:5月~9月
- 挿し木(茎挿し):5月~9月
- 茎伏せ:5月~9月
- 栽培方法:鉢植え
- 特徴
- モンステラの仲間は、熱帯アメリカに約30種類が分布しています。半つる性の植物で、生長に伴い葉の縁から葉脈に深い切れ込みや穴が入ります。葉の個性的な形で人気のある観葉植物です。
- 注意:モンステラの樹液にはシュウ酸カルシウムという毒性のある物質が含まれているので、皮膚などに触れないように注意してください。もし付着したら、水でよく洗い流しましょう。
- 用土 水はけのよい肥沃な土壌を好みます
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土2:川砂1:堆肥1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、5月~9月の間、2ケ月に1回を目安に観葉植物用の固形肥料を施します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
冬季でも新芽が動く場合があるので施肥を続ける
- 植え付け
- 植え付け適期は、5月~9月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を、鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、5月~9月です。
- 鉢植えの場合、1~2年に1回を目安に行いましょう。一回り大きな鉢に底石を敷き、根鉢を軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え替え直後にタップリの水を施します。
- 増やし方
- 挿し木(茎挿し)で増やす→適期は、5月~9月です。葉を3~4枚付け、気根の付いた茎先を1~2節で切り取り、清潔な用土(赤玉土・小粒)に、安定するようにしっかりと挿します。(葉が重くてグラ付くようなら支柱を設ける。葉が大きすぎるなら1/2位にカットする)葉の付いていない茎でも、堅ければ挿せます→1~2節付けて切り取った茎を、清潔な用土に1/2が地表に出るように挿します。1~2ケ月程で発根します。十分に発根したら鉢に植え付けましょう。
- 茎に新しい気根が付いている場合は茎挿しが適しますが、付いていない場合は茎伏せで増やしましょう。
- 茎伏せで増やす→適期は、5月~9月です。湿った土や水苔を平らに敷いた上に、1~2節で切り取った茎を、葉を取り除いてから横にして、1/2位が埋まるように寝かせて発根させる方法です。茎を5~7cmの長さに切り取り、赤玉土や水苔の上に寝かせます。乾燥させないように管理して、発根を待ちます。
生長が早いので伸び過ぎたら葉茎を強めに剪定する
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。冬季は表土が乾いてから2~3日待ってから施す位でよいでしょう。
- 手入れ
- 剪定→モンステラの剪定は時期を選ばずに、茎が伸びて葉を出すようになり、大きくなり過ぎて全体のバランスが悪くなったら剪定しましょう。邪魔になる葉や古くて弱った葉茎は、付け根から切り取ります。(放置すると、大きくなり過ぎた葉の重さで倒れやすくなる)
- 害虫→カイガラムシ、ハダニ
- 日当たり
- 強い直射日光を嫌うので、夏季は明るい日陰に置きましょう。春と秋はカーテン越しの日が当る場所、冬季は室内のガラス越しの日が当る場所がよいです。
- 半日陰でも育つが、茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。