モモ(桃) 季節の花-梅にも勝る華やかさがある-イパネマおやじ
桃の香りが漂ってくると、春の訪れが近くなったと気付かせてくれますね。桃には沢山の種類があるのをご存知ですか。桃は、中国北部黄河の上流地域原産の落葉中木です。まだ緑や花の少ない初春に、芳しい香りの華麗な花を咲かせます。冬の寒さが残っている時期に、ほのかな桃の香りが漂ってくると”ア~ッ春が来たな”と感じさせてくれる花木ですね。同時期に開花する梅の花が注目されますが、同じバラ科の仲間で味わいのある花を咲かせます。樹高は、2m以上になり開花期は3月下旬~4月上旬と非常に短いのが特徴です。
桃の基本情報
- 学名:Prunus persica (=Amygdalus persica)
- 科・属名:バラ科モモ(サクラ)属
- 植物分類:落葉中木
- 用途:果樹、生食、薬用、切り花
桃の花の特徴
日本に渡来した時期は不明とされますが、桃の栽培されていた歴史は古く、明らかにされているのは「古事記」、「日本書紀」にも記述があり奈良時代までさかのぼり、以後も多くの書物に記述が残っています。原産地の中国では3000年以上前から食用として栽培されていたとされます。
花を観賞する花桃と、果実を食用にする食用桃がある
果実は球形で、表面に柔らかい薄毛が密生して、果皮の地色は黄色と白色があり、それぞれ前者を黄桃と後者が白桃と呼ばれます。収穫期は6月~9月です。
観賞用のハナモモは、花の色合いや香り、咲き方、樹形を眺めて楽しむために改良された品種です。果実を付けますが、味が不味く食べるには適していない品種です。江戸時代の記録には、8種類のハナモモの記述が残っています。