ペパーミント ハーブ-精油には殺菌力がある-イパネマおやじ
ペパーミント (Peppermint) は、ミントの特徴であるメントール(薄荷脳)を多く含んでいます。数あるミントの仲間の中でも清涼感のある種として、薬草や香料として、多くの食品や口臭防止などに利用されています。ヨーロッパでは、古くから生活用ハーブとして親しまれてきました。同じハッカ属のスペアミントと共に代表的な西洋種です。
関東以西の平地なら冬越し可能
- 分類:シソ科ハッカ属 / 原産地:地中海沿岸、カナリア諸島
- 別名:セイヨウハッカ(漢字表記:西洋薄荷)
- 学名:Mentha × piperita
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈:50~100cm
- タネまき適期:3月~6月(発芽適温 20~25℃)
- 苗の植え付け:4月~5月、秋が9月~10月
- 植え替え:6月~9月
- 株分け:6月~9月
- 挿し木:6月~9月
- 開花期:7月~8月
- 収穫期:通年で可能
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- ペパーミントは、繁殖力が強く、他の植物の生育を妨げてしまう程です。花壇で他の植物と一緒に育てる場合は、株が広がり過ぎないように注意が必要です。当然、育てやすく初心者にも向いています。
香料や料理の風味付けに利用する
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- 消化不良、器官支炎、アロマテラピー精油
- 料理・飲み物で楽しむ
- 香料、料理などの風味付け
- 用土 少し湿り気味の保水力のある土壌を好む
- コンテナの場合、市販のハーブ用培養土または赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販のハーブ用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して土壌改良用の牛ふん堆肥や腐葉土2割程を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。酸性気味の土壌では、植え付けの2週間程前によく土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。(1㎡当り100g→1握り)
- 地植えの場合定植する場所は、暑さを嫌うので、夏は午前中は日が当り日中は明るい木陰のような場所が適します。
- 肥料
- コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、4月~9月は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~9月は月2~3回薄めの速効性液体肥料を施します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、春が4月~5月、秋が9月~10月です。
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように古い土を落としてから植え付けます。定植したら、「用土」と「元肥」を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと4株が目安)
- 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。定植したら、「用土」と「元肥」を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm位空けて植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、6月~9月です。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。草丈を20cm程に剪定しておきます。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 寒冷地で地植えしている株は、霜に当たるのを防ぐために10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- タネまき
- 適期は、3月~6月で発芽適温は20~25℃です。箱まき(セルトレーが便利)かポットまきで、用土は赤玉土(小粒)かパーライトです。箱まきの場合は草丈が5cm程になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。(サイト内タネマキ詳細ページ)
- 株分け
- 適期は、6月~9月です。年に1回は堀り上げて株分けしましょう。植え替えと、同時に作業するとよいです。
- 挿し木
- 適期は、6月~9月です。先端を10~15cm切り取り挿し穂にします。(サイト内詳細ページ)
乾燥を嫌いやや湿り気のある土壌を好む
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 地中の仕切りを設置する→夏頃から旺盛に育ち、葉茎を茂らせます。地中をランナーを伸ばして広がります。他の植物の生育を妨げるようになります。地中の深さ25~30cmの部分まで板やブロックで仕切りを設置しましょう。
- 新芽の摘み取り→草丈が、15~20cmに育ったら新芽を摘み取ります。摘み取ることで、次の茎の生育を促します。
- 防寒対策→地植えの場合、関東以西の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。寒冷地で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 害虫→アブラムシ、ハダニ
- 収穫
- 収穫は、草丈30cm程になったら地表から15~20cmの部分から切り取り収穫します。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 地植えの場合、植えつける前に午前中は日に当り午後からは明るい木陰のような場所を選んで植え付けましょう。