キャベツ 野菜-管理をしっかりすればほぼ年中栽培できる-イパネマおやじ
キャベツは、タネまきから育てるのが一般的ですが、初めての方は市販の苗から育てた方が害虫の被害が少なく、簡単に収穫できます。冷涼な気候を好むので、夏の終わり頃~秋の初めに植え付けるのが簡単でお奨めです。
春まき、夏まき、秋まきができる
- 分類:アブラナ科アブラナ属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:(漢字表記:)
- 学名:Brassica oleracea var. capitata
- 園芸分類:二年草 / 耐寒性(やや強い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈・樹高:60~150cm
- タネまき適期:春まき3~6月、夏まき6~8月、秋まき9~10月
- 苗の植え付け:初心者は市販の苗を植える方が簡単です。
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- キャベツは、品種により大きさや甘味が異なります。ベランダや家庭菜園では、小玉を栽培するのが好まれています。春まきして夏から秋に収穫する、やや濃緑色の夏秋キャベツ、夏まきして晩秋から冬に収穫する玉がギッシリ詰まって甘味の強い冬キャベツ(寒玉)、秋まきして翌春に収穫する黄緑色でみずみずしい春系キャベツに分けられます。
- 育苗を上手にできれば、夏まきキャベツが最も育てやすいです。秋まきは、春にトウ立ちしやすしので、花茎が伸びるのが遅い晩袖性(ばんしゅうせい)品種を選びます。
- 近縁種(品種)
- 初恋:寒玉キャベツ、シャキシャキして食味がよく甘味が強い。
- アーリーボール:超早生のグリーンボール系。葉が柔らかいのが特徴。
- 彩里:早生種で育てやすい。耐暑性があり、黒星病など病気に強い品種。
- 富士早生キャベツ:秋にまいて春に新キャベツが収穫できる。
- ミニックス40:超早生種で定植後45日程で収穫が可能な品種。
- 用土
- 鉢植えの場合、市販の野菜用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土2:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。野菜の場合、酸性土壌が苦手なので、植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜ込みます(用土10L当り10~20g、65cmプランターは約12g)
- 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます(1㎡当り100~120g)さらに、植え付けの1週間前に堆肥を(1㎡当り2~3kg)と化成肥料(1㎡当たり約100g)を同時に混ぜ込んでおきます。
- 畝立て
- 土作りが完了したら、畝を立てます。畝幅は1条まきは50cm、2条まきは80cm、高さは10cm位が適当です。水が溜まらないようにうねは平らに作ります。
- 肥料 肥料不足だと結球しない
- 鉢植えの場合、植え付けの1週間前までに用土の中に元肥として緩効性化成肥料(用土10L当たり10~20g)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、植え付け後約3週間経って本葉が10枚程に育った頃に、化成肥料10gをコンテナの縁沿いにまいて用土と混ぜ合わせます。液肥の場合は、結球が始まるまで週1回のペースで与え続けましょう。
- 2回目の追肥は、植え付け後6週間程経って芯の葉が立ち上がり始めるころです。1回目と同量を用土に混ぜ込んで施しましょう。
- 地植えの場合、植え付ける1週間前に元肥として緩効性化成肥料(N:P:K=8:8:8 / 1㎡当り100g)を混ぜ込んで、畝を作っておきます。定植後の追肥は、鉢植えと同じ時期に、化成肥料(1㎡当り約50g)を、条間にまいて土と混ぜておきます。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
発芽適温は15~30℃
- タネまき
- 「用土」と「肥料」の項目で用意した土で、ポリポット(9cm)まきで苗を育てます。ポリポットに穴を3~4箇所窪みを付け、1穴に3~4粒まき5mm程度覆土して軽く押さえて平らにならし、タップリと水を施します。タネまきしてから、4~5日で発芽が始まります。まず3本に揃え、本葉が2枚になったら2本に間引いて、本葉が3~4枚に育ったら1本立てにします。芽が出るまでは、表面が乾かないように水やりをしましょう。
- 苗の植え付け
- コンテナの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように植え付けます。深植えにならないように注意して、根鉢と用土の表面を揃えます。「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2株が目安)
- 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で畝立てしておいた土壌に植え付けます。深植えにならないように注意して、根鉢と用土の表面を揃えます。畝幅は1条まきは50cm、2条まきは80cm、高さは10cm位が適当です。株間30~35cmで植えます。夏まきは少し株間を詰めてもよいが、秋まきは、外葉が大きく育つので40~45cm空けましょう。植え付け直後にタップリの水を施します。
夏まきが育てやすい
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。タネまき後は、芽が出るまで表面を乾かさないように注意する。苗を定植後は、根が活着するまでの1週間程はタップリと施します。後は表面が白く乾いたらタップリと施します。(過湿になると根腐病が発生する)
- 手入れ
- 寒冷紗を張る→夏まきは、強い日差しを和らげるために、タネまきをしたポットの上を寒冷紗で覆って、強い日差しを防ぎましょう。
- 防虫ネットを張る→夏まきは、シンクイムシが発生するので早めに防虫ネット(トンネル状)をかけましょう。ネットと土の間に隙間ができないように丁寧に張ります。
- 病気→萎黄病、黒斑細菌病、根こぶ病、軟腐病
- 害虫→アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ
- 収穫
- 苗を植えつけて約10週間で、キャベツの結球が始まります。収穫の際には、手で押さえてみて収穫時期を判断しましょう。堅く巻いていれば収穫時期です。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。