ミニトマト コンテナで育てる果菜-イパネマおやじ

ミニトマト (Cherry Tomato) は、家庭菜園で草花や果樹を育ててみたいけど、庭や広いスペースがない・・という場合にベランダや狭い空間でも、鉢植えやプランターで栽培が可能です。コンパクトな株形に仕立てられるので、コンテナと地植えのどちらでも育てられます。育てる楽しさ満杯の家庭菜園で、ミニトマトを育ててみましょう。

ミニトマト

ナス科の野菜を連作するのは避ける

  • 分類:ナス科ナス属 / 原産地:南アメリカのアンデス山脈高原地帯
  • 別名:あかなす(赤茄子)こがねうり(小金瓜)
  • 学名:Solanum lycopersicum var. cerasiforme
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:200cm
  • タネまき:3月~5月上旬
  • 苗の植え付け:5月~6月(育苗後または市販の苗が流通する)
  • 収穫期:6月~9月(花後の約1ケ月後から)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • ミニトマトとは品種名ではなく、果実の大きさが5~30gの小さなトマトの総称です。多くの品種があり、形も丸いものから卵型やイチゴ型、そして色合いも赤色や黄色などがあります。国内では、冬には枯れる一年草として扱われていますが、原産地や熱帯地域では多年草として、毎年のように生育を続けて結実をします。日当たりがよく、乾いた気候を好みます。水やりは控えめにして、風通しのよい場所で育てるのが栽培ポイントです。
  • タネまき、又は購入した苗から育てるかの2つの方法がありますが、初心者の場合は苗から育てることをおススメします。温床の準備に経験も必要で、育苗の手間がかかります。(春になったら流通する、接ぎ木苗を購入すると簡単に育てられます)

ミニトマトをコンテナで育てる

酸性土壌を嫌う

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 肌荒れ、血液浄化、高血圧予防
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • サラダ、ジュース
  • 用土 排水性のよい土壌を好む
  • コンテナの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。酸性土壌が苦手なので、苦土石灰を1つかみ混ぜ込みます。さらに植え付けの1週間前に緩効性化成肥料(10ℓ当たり10~30g)を混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます(1㎡当り100~200g)さらに、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥(1㎡当たり2~4kg)、化成肥料(1㎡当たり150g水平型のN-P-K=8:8:8)、リン酸質肥料(1㎡当り20~30g)を混ぜ込んでおきます。
  • 畝立て
  • 地植えのための土作りが完了したら、畝を立てます。畝幅は2条まきで180cm位、畝高は10cm位が適当です。水が溜まらないように表面を平らに作ります。
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの1週間前に用土の中に元肥として緩効性化成肥料(10ℓ当たり10~30g・水平型のN-P-K=8:8:8)を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、最初の果実が肥大してきたら、60cmプランターなら化成肥料(1株当たり15g)を株元にばらまきします。その後は3週間に1回、同量の追肥を繰り返します。替わりに液肥を、1週間に1回施してもよいです。(追肥を始める時期が早すぎると、花が落ちやすくなり着果しないことがあるので要注意)
  • 地植えの場合、植え付ける1週間前に用土の中に、元肥として土壌改良用の牛ふん堆肥(1㎡当たり2~4kg)、化成肥料(1㎡当たり150g・水平型のN-P-K=8:8:8)、リン酸質肥料(1㎡当り20~30g)を混ぜ込んでおきます。(追肥を始める時期が早すぎると、花が落ちやすくなり着果しないことがあるので要注意)
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。

アンデス山脈高原地帯原産

本葉が7枚付くと花芽が付く

  • タネまき
  • 適期は、3月~5月上旬です。発芽適温は20~30℃です。
  • ポリポットまきか箱まきで育苗します。市販のタネまき用培用土か赤玉土(小粒)を使います。
  • ポリポット(9cmポット)まきの場合、直径3cm・深さ1cmの穴に、3~4粒をまき5mmの覆土をします。
  • 箱まきの場合、深さ1cmの長い溝をつくり、1cm間隔で1粒をまいて覆土は5mmです。
  • 間引き
  • ポリポット(9cmポット)まきの場合、本葉が5~7枚になって茎がしっかり1本立ちしたら、12~15号の大きいポットに移して定植適期まで育苗します。
  • 箱まきの場合、弱い苗を間引きながら本葉が3~4枚になり茎がしっかりしたら、ポリポット(9cmポット)に移して1本立ちさせて仮植えします。本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、12~15号の大きいポットに移して定植適期まで育苗します。
  • 苗の植え付け
  • 適期は、5月~6月です。最初の花房が開花を始めた頃です。
  • トマト花は、茎に対して一定の方向に出てくる習性があるので、植え付けの際に花芽を揃えると、収穫の際にも簡単になり育てやすくなります。
  • コンテナの場合、鉢植えは通気性のよいスリット鉢がよい。鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を植え付けます。「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(65cm深型プランターだと2株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備して「畝立て」した先程の土壌に植え付けます。2条植えで株間は40cm以上、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 支柱を立てる
  • 苗を定植すると2~3週間で本枝が伸びてきます。ツボミの反対側に支柱を立てて、紐を∞状に結んで固定していきます。本葉が7~8枚になると最初のツボミが出ます。その後は、3枚出るごとに新たにツボミが出ます。
  • 誘引 螺旋状に誘引することで草丈をコンパクトに仕立てられる
  • 主枝の誘引は、紐を∞状に結んで20~30cm間隔に支柱に固定します。コンテナの場合、一般的には1本仕立てですが草丈が200cm以上になります。コンパクトに仕立てるなら、最初の第一花房の下から分枝する枝を伸ばして、主枝を2本仕立てにすることで、草丈を抑えて収穫量を減らさないように育てることが出来ます。(2~3日水やりを控えると茎が柔らかくなり、誘引しやすくなる)

ナス科の野菜

ハーブの仕切りライン

水はけのよい土壌を好む

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたら底から流れ出る程度に施します。苗を植えた直後から1週間は、毎日1回、午前中に施しましょう。その後は、土の様子を見ながら1~2日おきに、葉にかからないよう株元に施しましょう。
  • 地植えの場合、苗を植えた直後から1週間は、毎日1回、午前中に施しましょう。その後は、土の様子を見ながら1~2日おきに、葉にかからないよう株元に施しましょう。
  • 手入れ
  • 受粉→花が落下しないように棒などで支柱を軽くたたいて、別の株同志で花粉を飛散させて受粉させます。(花が咲いたら、風などで飛ばされやすいので、その日の午前中に作業しましょう)
  • 摘芯→収穫する目的の花房が咲き出して、7段目の花芽が付いたら、その上の主枝を摘み取ります。
  • わき芽かき→余分なわき芽が出たら主枝を支え持ち、一方の手でわき芽をかき取ります。
  • 摘果→尻ぐされ果や窓あき果などの障害のある果実、灰色かび病など発病した果実を早めに取り除きます。
  • 病気→青枯れ病、灰色かび病、尻ぐされ病
  • 害虫→アブラムシ、オンシツコナジラミ、アザミウマ病
  • 収穫
  • 開花してから1ケ月後くらいから、果実が色づいてきたら収穫時期です。
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。

ハーブの仕切りライン