タマサンゴ(玉珊瑚) 季節の花-橙色の果実を観賞する-イパネマおやじ
タマサンゴ (winter cherry) は、珊瑚のような暖かみのある果実は球形で、秋から冬にかけて橙色~オレンジ色に熟して長く観賞できます。別名は、フユサンゴ(冬珊瑚)やりゅうのたま(竜の玉)とも呼ばれます。
秋~冬の長い間を果実の観賞ができる
- 分類:ナス科ナス(ソラナム)属 / 原産地:南米の熱帯地方
- 別名:フユサンゴ(冬珊瑚)、りゅうのたま(竜の玉)
- 学名:Solanum pseudo-capsicum
- 英名:winter cherry, Jerusalem cherry
- 園芸分類:一年草 (小低木) / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~50cm
- タネまき:4月~5月上旬
- 苗の植え付け:5月~6月。(初夏になると苗が流通する)
- 開花期:6月~11月(果実の実が付く時期:10月~1月)
- 栽培方法:地植え、コンテナ(植植え、プランター)
- ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- 原産地では常緑低木として扱われますが、国内での扱いは、寒さに弱いので園芸分類上では一年草として扱います。枝はよく分枝して枝葉がよく茂ります。葉は卵型で光沢のある照り葉、縁は波打つようになります。枝の葉脇から散形花序を出し数輪の花を咲かせます。花径2cm程の白色の5弁花を咲かせます。8月~12月に、美しい橙色~オレンジ色の丸い果実が熟し、長く鑑賞できて楽しめます。果実は有害なので食用にはできません。
ナス科の植物なので連作を避ける
- 用土
- コンテナの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植えつけの1週間程前に、土壌改良用の牛ふん堆肥または腐葉土を(1㎡当たり2~3kg)混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- コンテナの場合、苗を定植後の追肥は、生育期の5月~6月、月2~3回液体肥料を施します。あまり多くの肥料は必要ありません。
- 地植えの場合、苗を定植後の追肥は、生育期の5月~6月、月2~3回液体肥料を施します。多肥にならないようにしましょう。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
- タネまき
- 適期は、4月~5月上旬です。
- 箱まき(セルトレイが便利)かポリポットまきで、市販の種まき用土か赤玉土(小粒)を敷きつめ、数粒をまいて覆土は1cm程の厚さにします。箱まきの場合は、弱い苗を間引きながら本葉が2~3枚になり茎がしっかりしたら、ポリポットに移して仮植えします。ポリポットまきの場合も同様に、本葉が5~7枚になって茎がしっかりしたら、花壇やコンテナに定植します。
- 植え付け
- 適期は、育苗後の5月~6月です。(または苗を購入)
- コンテナの場合、鉢底石を敷き「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、「用土」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月です。冬の間は室内などで管理して、春になったら一回り大きな鉢などへ植え替えましょう。
- 地植えの場合、基本的に植え替えの必要はありません。
水は好むが過湿は嫌います
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→適期は、夏の終わり頃に伸びすぎたり傷んだ枝を切り戻します。思い切って地際の、1節程で葉を1~2枚だけ残して切り詰めます。秋の早い時期であれば、再び元気に芽が出て花を咲かせます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。
- 防寒対策→地植えの場合、関東以南の暖地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。中間地では鉢植えを室内などへ移して冬を越させましょう。
- 病気・害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 半日陰でも育つが、花つきや果実の色が悪くなります。