サンセべリア 観葉植物-濃緑色と淡いクリーム色が混じる葉色が美しい-イパネマおやじ
サンセべリア (Sansevieria) は、常緑性の観葉植物です。葉は厚みがある多肉質で、多くの種が細長い葉形をしています。縦や横のしま模様が入っているのが特徴です。その模様が虎の尾のように見えることから、別名をトラノオとも呼ばれています。
室内や温かい屋外など移動させながら育てる
- 分類:リュウゼツラン科チトセラン(サンセべリア)属 / 原産地:熱帯アフリカ、南アフリカ、マダガスカル島
- 別名:サンスペリア、トラノオ、チトセラン
- 学名:Sansevieria
- 園芸分類:多年草(観葉植物) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:20~120cm
- 苗の植え付け・植え替え:5月~8月
- 株分け:5月~8月
- 葉挿し:5月~8月
- 栽培方法:植木鉢、コンテナ、ハンギングバスケット
- 特徴
- サンセべリアの仲間は、熱帯アフリカ、南アフリカ、マダガスカル島などに約70種が分布する、リュウゼツラン科チトセラン属の常緑性の多年草です。地下茎から厚みのある棒状や剣状の葉を伸ばします。通年で緑色の葉が観賞できる観葉植物です。
- 春から秋までの気温の高い時期は、屋外に置いても元気に育ちます。日当たりがよいのを好みますが、夏季の直射日光や西日に当たると、葉焼けを起こすので場所を移動しましょう。
- 近縁種
- サンスペリア・トリファスキアタ (Sansevieria trifasciata) 別名がアツバチトセランと呼ばれます。熱帯アフリカ西部原産で、光沢のある葉に濃緑色と淡い緑色の横しま模様が入ります。
- サンスペリア・トリファスキアタ・ローレンティ (Sansevieria trifasciata ‘Laurentii’) 別名がトラノオ(虎の尾)とも呼ばれています。基本種サンスペリア・トリファスキアタの園芸品種です。多くの品種があるサンスベリアの中で、最もよく知られ広く栽培されている品種です。
- サンスペリア・エーレンベルギー (S. ehrenbergii) アラビア半島、熱帯アフリカ東部原産で、平地から標高1500m以上の乾燥地に自生する。葉は、長さ3m程で内巻きで丸くなった棒のような形です。原産地では春になると開花して、高さ2m程の茎頂部に円錐花序を見せ、1cm程の筒状花を咲かせる。
- サンスペリア・エチオピカ (S. aethiopica) 東アフリカ~南アフリカ原産の常緑多年草。地中の茎が横へ伸長して節目から葉を伸ばします。草丈60cm程で、長さ60cm程の被針形の葉を伸ばします。葉の幅は8cm程で、細長い葉に横しま模様が入るのが特徴です。原産地では、50cm程の花茎を伸ばして、茎頂部に総状花序を見せ淡いクリーム色の花を夜に咲かせる。
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- 鉢植えの場合、できれば通気性のよい素焼き鉢をつかい、市販の観葉植物用培養土または赤玉土(小粒)5:腐葉土4:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の観葉植物用培養土を使う場合、鹿沼土を2割程度混ぜ込むと排水性が高まります)
- 肥料
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、生育期の5月~9月の間、2ケ月に1回緩効性化成肥料を置肥、または2~3週間に1回、水やりを兼ねて薄めの液体肥料を施します。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
乾燥には強いが過湿を嫌う
- 苗の植えつけ・植え替え
- 適期は、5月~8月です。
- 根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。
- 鉢植えの場合、できれば通気性のよい素焼き鉢などを使い、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように1/3程崩して、古い土を落として1~2回り大きな植木鉢に入れます。「用土」の項目で準備しておいた先程の土を、土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 株分け
- 適期は、5月~8月です。2~3年に1回は堀り上げて株分けしましょう。植え替えの際、同時に作業しましょう。
- 白い子株を傷つけないように、丁寧に根鉢を抜いたら2~3株に切り分けます。1株を1鉢に植え付けます。他の株は、別の鉢に植え付けましょう。植え替えと違うのは、鉢増しはしないで今までと同じ鉢サイズに植え付けます。
- 葉挿し
- 適期は、5月~8月です。
- キズの付いていない葉を根元から切り取り、約10cm間隔で3等分します。数日間風通しのよい場所に置いて、切り口を乾燥させます。(葉が根元に近い部分に目印を付けておく)
- 切り分けた葉の根元に近い方を下にして、1/2の深さで用土に挿します。(用土は、清潔な赤玉土小粒など)
耐陰性が強く日陰でも丈夫に育つ
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。但し、過湿になると根腐れの原因となります。(表土が乾いてから2~3日待ってから)12月~3月の冬の休眠期は、水やりは基本的に必要ありません。(鉢の受け皿に水が溜まらないようにする)
- 手入れ
- 葉水→ハダニの防除を兼ねて、霧吹きで葉裏に水を吹きかけます。葉に付いたホコリも軽く拭き取ります。
- 病気→特になし
- 害虫→ハダニ、カイガラムシ
- 日当たり
- 室内では、日当たりのよいレースカーテン越しの場所などに置きましょう。
- 半日陰でも育つが、徒長気味になったり葉が萎れてきます。1日数時間だけでも日当たりのよい場所へ置きましょう。