モミジバゼラニウム 観葉植物-花も咲かせるが観葉植物として通年楽しめる-イパネマおやじ
モミジバゼラニウム (zonal geranium) は、春先になると赤色の花を咲かせます。基本色は赤色ですが、白色、サーモン色、ピンク色、紫色など多彩な花色もあります。経年と共に潅木状になり
鉢植えで場所を変えながら育てる
- 分類:フウロソウ科テンジクアオイ属 / 原産地:南アフリカ
- 別名:紅葉葉ゼラニウム
- 学名:Pelargonium x hortorum ‘Vancouver Centennial’
- 英名:fish geranium, zonal geranium
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(中程度)
- 草丈・樹高:20~200cm
- 苗の植え付け・植え替え:3月下旬~5月、9月~10月(通年で苗が流通する)
- 挿し木:梅雨入り前の春、秋
- 開花期:3月~6月、9月~11月
- 栽培方法:コンテナ(植木鉢、プランター) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
- 特徴
- モミジバゼラニウムは、ハナテンジクアオイの園芸品種です。星形の花を咲かせるStellar Geraniums の一種でもあります。カエデの葉によく似た葉形で、橙赤色から暗褐色の葉色に変わり、やがて黄色から黄緑色の覆輪が出ます。テンジクアオイ属は、以前フウロソウ属に入れられていた名残でゼラニウムの名前が使われています。1年だけ育てる場合、初心者にも比較的簡単に育てられますが、翌年も育てる場合は少し難しいです。
- テンジクアオイ属の園芸品種は、世界中に5千種類以上があり、主に6種類の系統に分類されています。ゼラニウム、アイビーゼラニウム、ぺラルゴニウム、エンジェル・ぺラルゴニウム、ユニーク・ぺラルゴニウム、ニオイベラニウムの6系統があります。
- 近縁種
- ぺラルゴニウム・インクイナンス (Pelargonium inquinans) 和名はテンジクアオイです。南アフリカ原産で、英名はscarlet pelargonium です。ハナテンジクアオイの親です。常緑小低木で、高さ1~2m。開花期の3月頃になると10~30個の花を付け、花弁は5個でスカーレット・レッドが基本で、ときに白色、ピンク色になる。
- ハナテンジクアオイ (P. x hortorum L.H.Bailey) 和名では、この系統全般をゼラニウムと呼びます。テンジクアオイとモンテンジクアオイの交雑種です。国内では数百種類の園芸品種が流通しています。一般的に栽培されているのは、当系統の園芸品種です。
- ぺラルゴニウム・ゾナレ (p. zonale) 和名はモンテンジクアオイです。南アフリカのケープ地方原産で、英名はhorse-shoe pelargonium , wildemalva です。 ハナテンジクアオイの親です。常緑小低木で高さ1~3m。開花期の9月頃になると散形花序を見せ、小花を10~70個付ける。5個の花弁があり、花色は白色~赤色まで微妙に変化する。
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
- なし
- 用土
- コンテナの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植した1ケ月後から、4月~6月と9月~11月の間2ケ月に1回、緩効性化成肥料を置肥します。他には水やりを兼ねて月2~3回、2500倍前後に薄めたリン酸分の多い液体肥料を施します。(開花期に液肥が多過ぎると花茎が軟弱になり倒れやすくなるので要注意)冬季の休眠期には施肥はストップしましょう。
- 追肥の際は、植物の根や葉に直接肥料が触れないように注意しましょう。
水のやり過ぎで多湿にならないように注意
- 苗の植えつけ
- 適期は、3月下旬~5月、9月~10月です。通販等で長期間、苗が流通しています。
- コンテナの場合、ポット苗を購入したら4~5号鉢に鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、3月下旬~5月、9月~10月です。
- コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1~2回り大きな鉢に植え替えます。
- 挿し木
- 適期は、春、秋です。新芽の先端を挿します。茎を3節程の長さで切り取り、挿し穂にします。春に挿す場合は、腐りやすいので、切り口を1昼夜乾かして、乾燥した用土に挿します。尚、作業後には水やりをしないで翌日に施しましょう。(サイト内→挿し木 詳細ページ)
春~秋は日当たりがよく雨が当らない軒下に置く
- 水やり
- コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期の冬は控えめに施しましょう。(表土がしっかり乾いてから2~3日待ってから)
- 手入れ
- 切り戻し→適期は、全体の草丈が高くなってきたら、茎を短く切り戻しましょう。夏季に、株元をスッキリと切り戻しておくと秋には新しい葉が出てきます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は、早めに手で摘み取りましょう。
- 病気→茎腐病
- 害虫→ヨトウムシ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。晩秋を過ぎて寒さが厳しくなる前に、室内に取り込みましょう。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。