ハオルチア 観葉植物-春と秋生育型の多肉植物-イパネマおやじ

ここ、神奈川県の北東部にある小さな町では、今週に入ってからドンヨリした曇り空の日か一日中雨が降る梅雨のような天気が続いています。天気予報でも言っていましたが、例年の梅雨入りが早まっているようですね。早く来て、早く梅雨が終わって夏になってくれればよいのですが、どうも長梅雨になりそうですね。肝心の春バラの満開時期を迎えますが、撮影の出来る晴れた日が訪れないまま、このままシーズン終了しそうなので、何時撮影に行けるか、毎朝空を見上げています。次は鎌倉方面のバラ園へ出かける予定なのですが、どうも晴れた日はもう少し先になりそうです。

ハロルチア (Haworthia) は、葉が柔らかく葉先部に半透明~透明の窓がある軟葉系と、葉質が硬くサボテンのよう形をした品種が多い硬葉系に大別されます。葉に水分をためておけるので少々乾燥が続いても育ちます。水分の与えすぎや多肥になると、根が傷んで枯れる原因になります。

観葉植物

明るい室内で鉢植えや盆栽で育てる

  • 分類:ツルボラン科ハオルチア属 / 原産地:南アフリカ
  • 別名:ハオルシア、ハウオルチア
  • 学名:Haworthia
  • 園芸分類:多年草(多肉植物) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(中程度)
  • 草丈・樹高:5~20cm
  • 苗の植え付け:3月中旬~5月、9月中旬~10月(市販の苗が流通する)
  • 植え替え:3月中旬~5月、9月中旬~10月
  • 株分け:3月中旬~5月、9月中旬~10月
  • 葉挿し:3月中旬~5月、9月中旬~10月
  • その他の増やし方:タネまき、根挿し
  • 開花期:2月~6月(種類による)
  • 栽培方法:コンテナ(植木鉢、盆栽) ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。(寒冷地、暖地では、環境に合わせた栽培を確認してください)
  • 特徴
  • ハオルチアの仲間は、春秋生育型の多肉植物です。春~初夏、9月~10月が生育時期です。生育時期以外は、水やりを控え休眠させましょう。一般的な多肉植物と違うのは、強い日当たりを必要としないので、通年で屋外か室内の明るい日陰で管理します。直射日光に当たっても枯れることはありませんが、生育不足になったり萎れてきます。屋外での地植えに向いていません。
  • 近縁種
  • ハオルチア・オブツーサ (Haworthia cooperi var, truncata)→軟葉系の代表的な品種。条理という葉脈の筋が葉先まで上がらないので、明るい透明な窓があります。葉先に日が当たるとキラキラと輝いて雫(しずく)のように見えることから、別名が「雫石」とも呼ばれます。肉厚の丸味のある葉姿で、砂礫地や岩場などに自生しているので、とても乾燥に強い品種です。
  • ハオルチア・トルンカータ / 玉扇 (Haworthia truncata)→上から3番目の画像。葉の表面を垂直に切り落としたような葉形で、葉が横へ広がっている珍しい形をしています。
  • ハオルチア・マウグハニー / 万象 (Haworthia truncata var. maughanii)→上から4番目の画像。トルンカータ種の変種で、葉の先端は水平になり透明な窓がある。仲間の中で、最も生長の遅い品種で30年かけて5cm程生長する。

ハオルチア

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の多肉植物用培養土または赤玉土(小粒)2:鹿沼土2:ピートモス2:川砂2:くん炭2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 肥料
  • 多くの肥料は必要ありません。多肥になると根腐れを起こしやすいので要注意です。 
  • コンテナの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、4月~6月、9月~10月の間、月2~3回薄めの速効性液体肥料を水やりを兼ねて施します。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季の施肥は控えめにします。

多肉植物

春と秋に生長して夏と冬は休眠する

  • 苗の植えつけ
  • 適期は、3月中旬~5月、9月中旬~10月です。購入した苗は、スグに新しい用土を入れた鉢に植えつけましょう。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、3月中旬~5月、9月中旬~10月です。
  • コンテナの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。植え変え直後にタップリの水を施します。
  • 株分け 
  • 適期は、3月中旬~5月、9月中旬~10月です。2~3年に1回は堀り上げて株分けしましょう。植え替えの際、同時に作業しましょう。株分けして新しく植え付ける鉢サイズは今までと同じサイズにしましょう。1~2回り大きなサイズに植え替えないこと。(サイズが大きすぎると根を張り切れない)
  • 根鉢を抜き取り、土をよく落としてから、長い根は切り取ってハサミかナイフで、株に根が付いた状態で子株を切り分けます。風通しのよい日陰に置いて、切り口を乾燥させてから用土に植えつけます。用土は「植えつけ」と同じです。植えつけ後は、水やりをしないで管理して、作業後3~4日経ってから水やりを開始しましょう。
  • 葉挿し
  • 適期は、3月中旬~5月、9月中旬~10月です。葉挿しは、子株の出にくい品種の場合に行います。(基本的には株分けの方が、簡単で確実に増やせます)
  • 硬葉系の品種の、根鉢を抜き取り株の一番下に付いている葉から剥ぎ取ります。指先でつまんで下へ引っ張ると簡単に剥ぎ取れます。増やしたい鉢数だけ、剥ぎ取りますが親株にも葉が残る程度の枚数にしましょう。
  • 剥ぎ取った葉を新聞紙の上に置いて、風通しのよい日陰で1週間程切り口を乾燥させます。乾燥した葉を、鹿沼土かバーミキュライトの用土に、切り口を斜めにして用土に浅く埋めます。作業後は、水やりをしないで根と新しい芽が出るまで管理して、発芽したら鉢などへ定植して、3~4日経ってから水やりを開始します。品種により異なりますが、発根まで6週間~6ケ月、そこから新しい芽が出るまで6ケ月~12ケ月が目安です。

鉢植えで育てる

苗緑大

通年で乾燥気味に管理します

  • 水やり
  • コンテナの場合、多少は土中が乾いても枯れることはないので、常に乾燥気味に管理しましょう。葉がしおれてきたら水不足のサインです。割りばしや木片を地中に差し込んでおき、たまに引き抜いて湿っていあに場合は水不足になっています。
  • 手入れ
  • 冬に置いておく場所→晩秋になったら早めに室内に取り込みましょう。室内でも、夜間になると窓際などは温度が下がります。耐寒温度は、0℃~5℃です。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ、カイガラムシ、キノコバエ

日当たり

日当たりのよい場所を好みます。

半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。

苗緑大