サフィニア 季節の花-ペチュニアを品種改良した花-イパネマおやじ

サフィニア (Surfinia) は、ぺチュニアを原種として日本で作出された園芸品種です。本来のペチュニアと比べて、暑さと雨に強いのが特徴です。1989年にサントリーフラワーズと京成バラ園芸が共同で作出した草花です。ペチュニアと比べると花径は小さめですが、大株に育ち花付きがよく一重咲きや八重咲きがあります。花色は、白色、黄色、ピンク色、紫色、赤色など多彩な花色を楽しめます。

ナス科

一般的には一年草扱い

  • 分類:ナス科ペチュニア(ツクバネアサガオ)属 / 原産地:日本
  • 学名:Petunia × hybrida
  • 英名:Garden petunia ‘Surfinia’
  • 園芸分類:多年草(一年草扱い)/ 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:15~30cm
  • 苗の植え付け:4月~5月(市販の苗が流通する)
  • 挿し芽:植え付け2~3週間後、摘芯と同時に行う
  • 開花期:4月~10月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター、ハンギング)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
  • 特徴
  • サフィニアは暑さや雨にも強く、春~秋までの長期間、真夏の暑さの時期も元気に咲き続ける花です。枝葉が地面を這うように横へ広がります。夏の花壇や鉢植えとして人気が高く、広く栽培されている草花です。
  • 本来多年草なのですが、暖地以外では屋外での冬越しが難しいので、一般的に一年草として扱われています。霜が降る前に室内に取り込んで上手に管理すると、冬越しさせることも可能です。当ページでは、翌年に流通する新苗を購入することをお奨めします。
  • サフィニアの種は販売されていないので、苗を購入します。地植えも可能ですが、日当たり環境や草姿が乱れやすいなどの理由で、コンテナ栽培をお奨めします。

ペチュニア属

挿し芽で簡単に増やせる

  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の草花用培用土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をします)
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、根鉢の2~3倍の植え穴を掘って、掘り出した土に土壌改良用の腐葉土や牛ふん堆肥(1㎡当たり2~3kg)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料 
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、植え付け1ケ月後から、1週間に1~2回、500倍に希釈した液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、月1回緩効性化成肥料を置肥、加えて植え付け1ケ月後から、1週間に1~2回、500倍に希釈した液体肥料を施します。
  • 植物の根や葉に、直接肥料が触れないように注意しましょう。

夏の草花

植え付け

  • 適期は、4月~5月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間30cm程、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた先程の土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。根鉢の根を傷めないように、根鉢を1/3程軽く崩して、古い土を落としてから植え付けます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm程で植え付けます。
  • 植え替え
  • 上手に管理して冬越しが出来たら、翌年の4月~5月に植え替えます。用土と肥料は「苗の植えつけ」と同じ手順です。一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 挿し芽 
  • 適期は、4月~7月、秋は9月~10月です。
  • 植え付け後の2~3週間、摘芯を繰り返します。この際に切り取った枝先を、挿し穂にします。または、苗を購入して植えつける際に、脇芽を増やすために切り取りした枝を挿し穂にします。
  • 切り取りをした挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。(サイト内 詳細ページ

南アメリカ原産

植物仕切り線大

水やりと肥料を絶やさないようにする

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。花に直接水が当たらないようにして、鉢底から流れ出るまで施しましょう。
  • 梅雨の時期には、コンテナは軒下に移動させ、地植えの場合は雨よけを設置できれば理想的です。
  • 手入れ
  • 摘芯(ピンチ)→植え付け後、2~3週間は2~3回行う。鉢から外へ伸び出てきた枝を、縁に沿って刈り込みます。株が小さい場合は先端を摘む程度。(サフィニア・ブーケは必要なし)
  • 切り戻し:春から開花した花が一通り終わったら、草丈の1/3程の高さで切り戻します。秋になると再び元気に花を咲かせます。また、枝が徒長気味になり枝先にしか花が付かなくなった場合も、1/2~1/3の高さで切り戻すと、分枝して新しい蕾を付けます。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は、花茎ごと切り取ります。
  • 病気→オンシツコナジラミ
  • 害虫→アブラムシ、エカキムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。午前中だけでも直射日光の当たる場所か望まれます。

植物仕切り線大