アロマティカス 観葉植物-春に植え付けると一年中楽しめる-イパネマおやじ
アロマティカス (Aromaticus )は多肉植物であり、またハーブ植物として利用される観葉植物です。葉に触ると爽やかなミントのような芳香を放ちます。料理やハーブティーなどにも利用され、そしてハーブの香りを嫌うゴキブリなどの虫や鳥などを遠ざける効果もありそうです。
日本のような高温多湿になる夏期は、風通しがよく直射日光の当たらない場所を好みます。また、寒さに弱い植物なので、地植えよりも移動の可能な鉢植えにして育てると管理が簡単です。
気温により移動させるので鉢植えで育てる
- 分類:シソ科プレクトランサス属 / 原産地:南アフリカ、インド
- 学名:Plectranthus amboinicus
- 和名:プレクトランツス・アンボイニクス
- 別名:キューバンオレガノ、スープミント
- 園芸分類:多年草(常緑) / 耐寒性(弱い)、耐暑性(普通)
- 草丈・樹高:20~60cm
- 苗の植え付け:春は4月~6月、(真夏を除く)秋は9月~11月
- 植え替え:春は4月~6月、(真夏を除く)秋は9月~11月
- 株分け:春は4月~6月、(真夏を除く)秋は9月~11月
- 挿し芽:春と秋、適温20~25℃
- 開花期:4月~8月
- 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
- ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
- 特徴
- アロマティカスは、シソ科の多年草で、南アフリカ~インドなどに広く自生しています。特に、東南アジアではハーブ植物として栽培されています。茎は太く多肉質で、葉は厚みのある広倒卵形で、縁部は円鋸歯になっている。夏になると茎頂部に稲状花序を見せ、唇形で淡紫色の花をたくさん付けます。
- 葉は丸みがあり、厚みのあるプニュプニュした触感で、触れるとミントに似た爽やかな香りのする植物です。ハーブまたは多肉植物にも分類されています。芳香があり、ハーブティーなどにも使われ、また虫除けの効果があると期待されている人気の植物です。
葉が増えすぎる程生育旺盛
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- なし
- 料理・飲み物で楽しむ
- サラダ、スイーツに添える
- 用土
- コンテナ・植木鉢の場合、市販の観葉植物用培用土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:(その他、赤玉土・小粒6:腐葉土3:軽石1:など)の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に市販の草花用培用土を使う場合、細かすぎる用土は過湿気味になるので少し粗目の用土がよい)
- 肥料
- コンテナ・植木鉢の場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、葉の色が薄くなってきたら少量の緩効性化成肥料を株元に置肥します。
- 植え付け
- 適期は、4月~6月、真夏を除いて秋は9月~11月です。
- コンテナ・植木鉢の場合、鉢底石を敷き、「用土」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
- 植え替え
- 適期は、4月~6月、真夏を除いて秋は9月~11月です。
- コンテナ・植木鉢の場合、1~2年に1回を目安に行いましょう。用土と元肥は「植え付け」と同じです。一回り大きな鉢に底石を敷き、根鉢を抜き取ったら軽く崩して古い土を落とし、傷んだ根は切り取ってから植え付けます。植え替え直後にタップリの水を施します。
- 寒冷地で地植えしている株は、霜の降りる前の10月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 挿し芽
- 適期は、春と秋、適温20~25℃の時期です。新芽の先端を挿します。挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。用土は、事前に水をかけて湿らせておきます。
- 枝先を切り取り、2~3節の長さで挿し穂にします。下葉を取り除き、用土に挿します。半日陰の風通しのよい場所に置き管理していると2週間程で発根します。
- 水挿し
- 茎を5~6cmの長さに切り取り、下葉を取り除きます。切り口を斜めに切って、水に浸しておくと10日程で発根します。
- 株分け
- 春は4月~6月、(真夏を除く)秋は9月~11月です。手で数株に分けたら、「植え付け」と同じ要領で植え付けます。
過湿を嫌うので乾燥気味に育てる
- 水やり
- コンテナ・植木鉢の場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土に、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと施します。朝のうちに水やりをするのがベストです。植え付け後は、根付くまでは水切れに注意しますが、一度根付いてしまえば、ある程度の乾燥に耐えるので、やや乾燥気味に管理しましょう。
- 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。冬期は、水やりを控えめにして月間数回程度でよいでしょう。
- 手入れ
- 剪定→適期は、梅雨入りになる前に剪定することで、過湿を防いで夏期の生育環境を整えましょう。
- 置き場所→春から秋は可能な限り、風通しのよい屋外に置きましょう。気温10℃以下になったら温かい屋内へ移動させ、日中は日当たりのよい窓辺で管理しましょう。耐寒温度は、株が生長すれば5~10℃以上とされますが、外気温が15℃位になったら、早めに室内に取り込みましょう。寒くなってからだと暖かい室内との温度差で、茎枝がブヨブヨになり温度差ショックで萎れたり、枯れる原因となります。
- 地植えしている株は、霜に当たるのを防ぐために10月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内やフレームなどで冬を越させる)
- 病気・害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
- 半日陰に置くと、茎が発育不良で細くなったり間伸びします。西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナを移動してやりましょう。
ガーデニング風景: