シンゴニウム 観葉植物-ミニ観葉や中鉢仕立てに-イパネマおやじ

シンゴニウム (Syngonium) は、葉が矢じり形の可愛らしい観葉植物です。生長するにつれて葉が大きくなり、葉脈の白さが明るくなります。つる性なので、支柱に誘引して上部に伸ばすと大きく育てることもできます。本来は、鬱蒼としたジャングルの中で、弱い光と高温多湿の中で自生している植物です。

春~秋期はベランダなどの明るい日陰、冬期は室内の日の当たるカーテン越しなどの、柔らかい日が当たる場所を好みます。但し、日の当たらない日陰に置くと、生育不足で徒長気味になります。

シンゴニウム

季節により移動させやすい鉢植えで育てる

  • 分類:サトイモ科シンゴニウム属 / 原産地:メキシコ
  • 学名:Syngonium
  • 園芸分類:つる性多年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:10~500cm
  • 苗の植え付け:5月中旬~6月
  • 植え替え:5月中旬~6月
  • 株分け:5月中旬~6月
  • 挿し芽:5月中旬~6月
  • 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • シンゴニウムは、南アメリカに35種類が分布するサトイモ科シンゴニウム属の多年草です。葉のサイズは少し小ぶりで可愛らしい観葉植物として親しまれています。小型の鉢仕立てにしたり、つる性なので支柱に誘引して上へ伸ばすと大型に生長して葉の観賞がしやすくなります。
  • 葉には幼葉と成葉があり、観賞用として鉢仕立てにされているのは、幼葉を仕立てたものです。株が生長してくると葉は大きくなり、切れ込みが入り鳥の足のような形になります。若い株と、成株は同じ種でありながら異なった品種に見えるのが特徴です。因みに、若葉は30cm程、成葉は大きなもので80cmに及ぶこともあります。
  • 寒さには弱いので(10℃以上をキープ)、移動させやすいコンテナ・鉢植えにして育てると管理がしやすいです。直射日光に当たると、葉焼けを起こしやすいので、明るい日陰に置いて管理しましょう。
  • ※ 葉茎を切ると、切り口からサトイモ科独特の樹液が出ます。樹液には毒性のあるシュウ酸カルシウムが含まれていて、肌に触れるとかぶれる恐れがあります。触れてしまったら流水で洗い流してください。
  • 近縁種(園芸品種の仲間)
  • シンゴニウム・ポドフィルム (Syngonium podophyllum)→原産地はメキシコ。 シンゴニウムの仲間の中では最も広く栽培されている代表品種。茎は細めで、葉の長さは30cm程、葉柄は50cm程で長い。葉脈が白色となり美しいので人気がある。
  • シンゴニウム ’スリーキングズ (Syngonium podophyllum ‘Three Kings’)→Syngonium podophyllumから作出された園芸品種。葉に白斑模様が入る。つる丈は150cmにも及び、茎は中細で葉の長さは30cm程で、葉柄は50cmになる。葉柄の下部は鞘状となり、基部を茎で包んでいる。

サトイモ科

明るい日陰で育てる

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)/ 料理・飲み物で楽しむ
  • なし
  • 用土
  • コンテナ・鉢植えの場合、市販の観葉植物用培用土、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。腐葉質で水はけのよい土壌を好みます。
  • 肥料 
  • コンテナ・鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、生育期の5月~10月の間、2ケ月に1回程度、緩効性化成肥料を置き肥、または希釈した液肥を2週間に1回程度施します。
  • 冬期は基本的に必要ありません。葉色が薄くなったり、株に元気がなくなった際は原因を確認して少量を施しましょう。

観葉植物

  • 苗の植え付け
  • 適期は、5月中旬~6月です。根鉢の根を傷めないように抜き取り、古い土を軽く落として、傷んだ根や不要な根を切り取ってから植え付けます。
  • コンテナ・鉢植えの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、5月中旬~6月です。
  • コンテナ・鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えしている株は、霜の降りる前の10月までに地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
  • 株分け 
  • 適期は、5月中旬~6月です。株分けをする前は、水やりを控えて乾燥させておきます。根鉢を抜き取ったら、古い根や傷んだ根を取り除きます。ナイフで株に切れ目を入れて、手で株を2つ~適当なサイズに分けます。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。植え替えをする際に、同時に作業しましょう。
  • 挿し芽
  • 適期は、5月中旬~6月です。つるの先端から10~15cm程で切り取り、葉を2~3枚残して挿し穂にします。挿し床の用土は、清潔で栄養分の少ないものが適しています。市販の挿し木用土、または鹿沼土、パーライト、ピートモス、バーミキュライトなど保水性のよいものを使いましょう。挿し穂は、1時間ほど水に浸して水揚げしておきます。挿し床の用土は、事前に水をかけて湿らせておきます。
  • 挿し芽後から発根までは、明るい日陰で乾燥しないよう管理します。発根したら、新しいコンテナ・鉢に植え替えましょう。風通しのよい場所に置いておくと、1~2週間で通常の株に生育します。
  • 水挿し
  • 適期は、5月中旬~6月です。切り取った葉茎を水に浸しておきます。発根するまでは、3~4日間隔で新鮮な水に交換しましょう。

明るい日陰で育てる

ハーブの仕切りライン

水やりは生育期タップリ寒い時期は乾燥気味に

  • 水やり
  • コンテナ・鉢植えの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土に、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと施します。休眠期(冬)は、週1~2回程度にしてます。表土が乾いてから2~3日待ってから施します。一度根付いてしまえば、ある程度の乾燥に耐えるので、一年を通じてやや乾燥気味に管理しましょう。
  • 手入れ
  • 誘引→つるが伸びてきたら支柱に誘引します。
  • 剪定→適期は、5月~10月です。傷んだり伸びすぎたつる(蔓)を選定しましょう。葉が出ているつるであれば、どの部位から切ってもよい。節から新しいつるを出すので、手入れ後をイメージして剪定しましょう。
  • 下葉を取り除く→下葉が枯れてきたら早めに取り除きましょう。風通しをよくするために、無駄な葉を取りのぞきます。
  • 防寒対策→地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて鉢上げします。(鉢植えにして屋内やフレーム内などで冬を越させる)耐寒温度は、株が生長すれば5℃以上とされますが、外気温が15℃位になったら、早めに室内に取り込みましょう。寒くなってからだと暖かい室内との温度差で、枝がブヨブヨになり温度差ショックで萎れたり、枯れる原因となります。
  • 病気→軟腐病、斑点病
  • 害虫→ハダニ、カイガラムシ
  • 日当たり
  • 強い直射日光を避け、春~秋期はベランダや室内の明るい日陰に、冬期は室内のレースのカーテン越しのような、柔らかい日差しの当たる場所に置きましょう。但し、日陰の暗い場所で日光不足になると、生育不良になり徒長気味になります。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。コンテナ・鉢植えを移動してやりましょう。

ガーデニング風景

ガーデニング風景

ハーブの仕切りライン