フクロナデシコ 季節の花-タネまきから育てる花-イパネマおやじ

フクロナデシコは、花期の4月頃になると茎頂部に花序を見せ、花径2cm程の花を付けます。花序には葉のようにみえる苞があって、この苞の付け根に花が付きます。花後に萼が袋状に膨らむのでフクロナデシコの花名が付いています。

フクロナデシコ

秋まき一年草だが寒冷地では春まき

  • 分類:ナデシコ科マンテマ属 / 原産地:イタリア、地中海沿岸
  • 別名:シレネ・ペンデュラ、サクラマンテマ(漢字表記:袋撫子)
  • 学名:Silene pendula
  • 園芸分類:一年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(弱い)
  • 草丈・樹高:15~45cm
  • タネまき:9月中旬~10月
  • 苗の植え付け:3月~4月、秋は10月~11月
  • 開花期:4月~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • フクロナデシコは、イタリアから地中海沿岸一帯に分布するナデシコ科マンテマ属の一年草です。花の美しさから、世界中で広く栽培され、帰化植物として自生もしています。
  • 葉や茎、萼が白色の毛で覆われていて、葉は狭楕円形で茎に対生します。花後に萼が袋状に膨らむので「フクロナデシコ」の名前が付けられていいる。

近縁種 ナデシコ科マンテマ属

サイト内「シレネ」のページに記載しています。(詳細ページ コチラ

サクラマンテマ

温暖地では霜除けなしで冬越し可能

  • いい苗の選び方
  • 園芸店などで売られている鉢植えは、運搬や移動などで体力が落ちています。鉢植えを購入してきたら2~3日の間、日当たりの良い場所に置き光合成をさせて元気を回復させましょう。
  • 用土
  • コンテナの場合、市販の草花用培用土、または赤玉土(小粒)6:腐葉土4:(他には、赤玉土・小粒6:腐葉土3:パーライト1:)の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して苦土石灰(1㎡当たり100~150g)を混ぜ込んで中和しておきましょう。さらに、植えつけの1週間程前に、腐葉土か完熟発酵させたバーク堆肥などを(1㎡当たり2kg / 2割位の配合比率)混ぜ込んでおきます。(更に水はけの悪い土壌は、川砂などを1~2割混ぜ込む)
  • 肥料
  • コンテナの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥の調整をしましょう)鉢底石を敷いて、苗を定植後の追肥は、3月~4月に、月2~3回、規定量に薄めたた液肥を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の追肥は、必要ありません。

ナデシコ科

  • タネまき
  • 適期は、9月中旬~10月です。
  • タネまき用用土は、赤玉土(小粒)5:調整済みピートモス2:バーミキュライト3:などが代表的な配合。
  • 箱まき(セルトレーなど)の場合、容器に用土を敷きつめ、新聞紙で覆った上から霧吹きをするなど、事前に土を湿らせておきます。タネをバラまきしたら5mm程の覆土をします。本葉が2~3枚になったらポリポットに鉢上げ(植え替え)します。本葉が5~7枚になり、ポリポットに根が回ったら1本立ちにして、花壇やコンテナへ定植します。(移植の際に根を傷めると、その後の根付きがよくないので、ある程度根が張ったら早めに定植する)
  • 苗の植え付け
  • 適期は、3月~4月、秋は10月~11月月です。
  • コンテナの場合、鉢底石を敷き、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土をコンテナに入れます。根鉢の根を傷めないように植え付けます。根を土になじませて定植したら、植え付け直後にタップリの水を施します。(株間20~30cm、60cmプランターで2~3株が目安)
  • 地植えの場合、「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に植え付けます。根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。土と根をなじませて定植したら、植え付け直後にタップリと水を施します。株間は30cm程で植え付けます。
  • 植え替え
  • 一年草なので植え替えの必要はありません。

シレネ属

段落の仕切りライン

手間いらずの丈夫な植物

  • 水やり
  • コンテナの場合、土の表面が乾いて白っぽくなったら、株の根元の土に、鉢底から水が流れ出るくらいタップリと施します。ある程度の乾燥に耐えるので、やや乾燥気味に管理しましょう。
  • 地植えの場合、降雨のみで基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。秋まきして冬までに、苗が十分に育っておらず小さな状態で定植した場合は、霜除けが必要です。コンテナの場合は、霜の当たらない軒下へ移動させます。
  • 置き場所→東向き、または南向きの日当たりのよい場所。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりと水はけのよい場所を好みます。

ガーデニングの風景:

ガーデニングの風景

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